薪ストーブのあるこだわりの平屋

宇城市出身の私たちが知立市で注文住宅を建てることを決断したのは、義父と住んでいた一軒家が3.11の地震で傾いたからです。

半壊の認定を受けて、同市内での新築であれば補助金が出たり、ローン減税などもあり、計画は進んでいきました。

地震を経験したことで、土地選びでは地盤が頑丈で、津波の影響が絶対になく、大雨などの災害が起きにくい場所を選び、平屋の建てにし、生活の基盤を万が一の時には分けられるように、薪ストーブを設置することにしました。それから、災害は起こってないので、停電やガスの不通が理由で薪ストーブを使ったことはありませんが、おかげで冬はほぼエアコンをつけることはなく、薪ストーブ一台で家の中を暖めることができています。

家を建てるにあたって、当たり前ですが何度も家族内で意見が分かれたり、時にはしばらく口もきかないような大喧嘩もありました。また、建築会社のミスに振り回されたり、納得がいかないこともありました。

しかし、ぶつかって終わりとか、相手を言い負かすとか、憎むのではなく、基本的にみんな「良かれと思ってやってくれてる、言ってくれている」ということを話をするときの前提として思い、時間をかけながら少しずつ話をしてなんとか解決をして、結果的には今もほぼ満足のいく家になりました。

家の建築を通して、忍耐力、対話力、がついたかもしれません。

それから、見積もりは鵜呑みにせずに自分たちで計算をし直すことをオススメします。相手は何軒も掛け持ちしているので間違うことがあります。見直しは面倒ですが、私たちの場合大きな違いが出ました。

家を建てることは、大変な労力ですが、ほとんどの場合、人生で一度しか出来ないことなのでハプニングもアクシデントに目くじらばかり立てず、時々はスパイスとして楽しむような気持ちで向かってみると、案外妙案が出ることもあるので、そういう気持ちで計画に向き合うことが大切だと思います。